渉英

君の命日まで

「もー、いーくつ寝ーるぅと、おーしょーう、がぁつ」 清潔な白に囲まれた部屋。英智は横たわったまま、外の世界を切り取るには些か狭すぎる窓へぼんやり顔を傾け、口ずさむ。「あと340日くらいはありそうですねぇ」 水を入れ替えた花瓶に花を挿し戻しな…