月永レオ

臆病者の偽楽園

「レオハウス作ったから、来て」 唐突にあいつから電話がかかってきた。いや、あいつからの電話が唐突でなかったことなどないし、それにこれまでの経緯や置かれている状況を鑑みればさほど不思議でもない。 着くやいなや、レオは顔面に本を広げて突き出して…