TEXT─あんスタ! SSまとめ 同人誌web再録 それも幸せと呼べるだろう R18モブ斑1700字 三毛縞は綺麗な顔をしていた。パーツが全部でかくて、バランスも絶妙で、少し吊り目気味の緑の目はよく目立っていた。ロン毛だったし。 俺×三毛縞、中学時代の話。 ※パスワード付き作品 2018.07.08 腐れ縁でも縁は縁 斑奏汰3900字 引っ越しの段ボールも残り僅かになった。最初の数日は千秋や薫に手伝ってもらっていたが、いつまでも引き留めるわけにもいかない。一人で黙々と荷ほどきと整理を片付け、ようやく人並みの生活が送れる手筈が整った、五月半ば。日付が変わってすぐのこ… 三毛縞斑バースデー記念/「旅は道連れ世は情け」の後日談 2018.05.16 REPLAY:ワンシーン 薫奏1600字ループ 「あさがお」「ん?」「あさがお。うまくそだたなかったんです。むかし」 アイスを齧るのをやめ、奏汰はぼんやりと遠くを見る。防波堤に腰掛ければ、視界に広がるのは海ばかりだ。余計なものは何一つない。潮風に牛乳アイスの甘い匂いが混じる。薫は髪を耳に… 八月二十九日を繰り返す話 2018.05.06 袖擦り合うのも他生の縁 奏薫1750字 「もしもさぁ」 奏汰の背中へ薫は呼び掛ける。青暗い館内は水槽の照明のおかげでほの明るく、まるでクラゲ自身が発光しているかのようだ。奏汰は水槽のガラスに片手をついたまま、ソファーベンチに座る薫へ振り向く。「もしも?」「……もしも、俺たちが… 奏薫ペーパーラリー ぷかはぴ!/参加作品 2018.05.03 3月31日を忘れるな 翠千1000字死ネタループ n度目のループ。4月2日の朝。『3月31日を忘れるな』『この紙は捨てるな』というメモが机に置いてあった。明らかに自分の字だが書いた記憶はない。変なの、と思いつつ引き出しの奥へ投げた。 メモのことなんてすっかり忘れていたが、どうもあちらこち… 3月31日になると一年前の4月1日に戻される話 2018.03.31 父は煙草を吸う人だった R18モブ斑2200字痴漢嘔吐 灰皿で父を殴った。無意識だった。 父子の話 ※パスワード付き作品 2018.03.04 たった一言でいいから。 宗みか2600字 引き戸がガタガタ揺らされている。隙間からは下手くそな口笛のような音が勢いよく漏れていた。今夜は大雪になるらしい。雪の礫混じりの強風は、築ウン十年のこの家を丸ごと薙ぎ倒してしまうんじゃないかとすら脳裏によぎった。(ま、お師さんン家やし、… お題「たった一言。」という文を使ってSS 2017.02.08 nowhere いずつか2600字心中 「エレベーター? ヤです。あれ、『ふわっ』ってなるじゃないですか。ただでさえ、こんなにふわふわしてるのにもっとふわふわしたものに乗るなんて、司がどこか飛んでちゃってもいいんですかぁ。せなせんぱぁい」「ああ、もうっ……。この、クソガキっ」 ア… いずつか心中ワンドロ「飛び込み」 2017.02.05 カーテンの内側で約束した 薫奏1550字 クリーム色のカーテンが風のかたちを柔らかく捉えている。このダンスルームはいま無人のはずで、なのにカーテンの下から人間の足が生えていた。薫はほとんど”ガワ”だけの薄っぺらな鞄を肩にかけ直し、窓辺に近寄る。 カーテンの裾をめくり、何見てるの… 放課後の話 2017.02.04 君の命日まで 渉英544字 「もー、いーくつ寝ーるぅと、おーしょーう、がぁつ」 清潔な白に囲まれた部屋。英智は横たわったまま、外の世界を切り取るには些か狭すぎる窓へぼんやり顔を傾け、口ずさむ。「あと340日くらいはありそうですねぇ」 水を入れ替えた花瓶に花を挿し戻し… お題「君の命日まであと」という文を使ってSS 2017.01.30 最初の罪 斉宮宗686字 斎宮宗(9)は鬼龍家のお母様からレース編みを習っている。 宗はいつものように玄関に立ちチャイムを鳴らすが、どれだけ待っても返事がない。 不審に思った宗は無理やり柵を乗り越え侵入する。 友人でありここの息子である紅郎はどこへ行ってるのだろう… 幼少期捏造 2016.09.28 半身 葵兄弟764字 葵ひなたはかつて自分自身を殺した、そのうえその死体を見ないふりしている。見ない見ない、ゆうたくんと同じじゃ意味が無い。いまもその死体はそこにあるのに見ない見ない、”葵ひなた”の死体なんて見ない、見えない、見ていない。だって俺はここに生きて… 葵ひなた視点 2016.09.28 其のはらわたは何色 いずつか675字心中グロ 『瀬名先輩と一緒に死にたかったのに、”また”死ねませんでしたね』 心中に失敗した司と泉は、接触による精神悪化を防ぐため別々の病院に搬送されていた。 なぜあんなことをしたのか、と病室でひとり放心する泉のもとに、どこから嗅ぎ付けたのか入院着のま… ホラー風味、ややグロ描写あり 2016.09.28 この空の下にあるものすべて 翠千3400字死ネタパロディ 守沢千秋が率いる四人編成の部隊は、他に行くあてのない者たちの寄せ集めと称されていた。 戦闘機の操縦は天才的だが協調性のない明星スバル、もともと整備士だがテスト飛行が上手すぎて実働部隊に配属された衣更真緒。嫌々軍隊に入った高峯翠。 守沢は… バスケ部で空軍パロ 2016.06.29 神父と吸血鬼 薫千3100字パロディ ある夜、教会の清掃を終えてスーパーで四割引になった惣菜を買った帰り。暗闇の向かい側から、一匹の子猫が「にゃーん」と俺を呼んだ。生後三ヶ月くらいだろうか。動物は嫌いなほうではない。レジ袋を下げているからなにか餌をねだりにきたのだろうが、あ… 薫…神父/千秋…吸血鬼 ※未完 2016.05.19